娘が「ITP(特発性血小板減少性紫斑病)」と診断され、突然の入院が始まりました。
前回の記事では、あざが増えて気づいた異変と、診断・入院に至るまでの流れを記録しています。
👉 【体験談】子どもの体にあざが増えた理由はITP|突然の診断と入院までの記録
今回はその続きとして、入院初日から始まったガンマグロブリン治療について、副作用や入院中の娘の様子、退院までの経過をまとめました。
同じような状況にあるご家族の参考になれば嬉しいです。
コンテンツ
ガンマグロブリン治療の初日
娘が入院初日に、ガンマグロブリンの投与を受けることが決まりました。
医師からは同意書にサインを求められ、副作用についての説明も受けました。
副作用への不安はありましたが、脳内出血のリスクが高いため、治療を受けないという選択肢はありませんでした。
ガンマグロブリン製剤の副作用について
血液製剤としての安全性とリスク
ガンマグロブリン製剤は、献血によって得られた血液から作られる医薬品です。
そのため、ウイルスなど病原体の混入リスクがゼロとは言えませんが、
実際には肝炎ウイルスやHIVなどの検査やウイルス不活化処理が徹底されており、感染の可能性は極めて低いとされています。
起こりやすい副作用
アレルギー反応として、じんましんや発熱が出ることがあります。
まれにアナフィラキシーといった重い反応が起こることもあり、
投与開始時は慎重に経過を観察されます。
また、無菌性髄膜炎を起こすことがあり、頭痛や吐き気などの症状が見られる場合もありますが、ほとんどは自然に回復します。
接種制限
ガンマグロブリンを使用したあとは、3〜6ヶ月は生ワクチン(MRワクチンなど)の接種を控える必要があります。
ガンマグロブリン投与中の経過
投与は、最初は少しずつ慎重に始まりました。
副作用の兆候がなかったため、途中から速度を上げ、予定どおり3日間で投与が完了しました。
入院中の娘の様子と付き添い
ITPで血小板が少ない状態ではありましたが、娘は体調が良く、いつも通り元気いっぱい。
逆に、狭いベッドの上での生活に退屈してしまい、ストレスも感じていたようです。
下の子がまだ小さかったこともあり、私は付き添い入院はできませんでした。
夜は娘が寝るまで病室で添い寝し、そのあと帰宅するという形をとっていました。
投与後の血液検査と退院予定
ガンマグロブリンの投与終了後、入院3日目に血液検査が行われました。
結果は血小板2万7千で、期待していたほどの増加ではなかったものの、2万を超えていれば退院可能とのことで、退院が決定しました。
退院日の体調不良
ところが、退院予定日の午前中に娘が37.5度の発熱と嘔吐をしました。
これはガンマグロブリンの副作用によるもので、一度は退院が取り消され、1日延長となりました。
翌日には熱も下がり、体調も安定していたため、無事に退院となりました。
退院後は、1週間後に再度通院して血液検査を受けることになりました。
まとめ
今回は、娘のITP治療におけるガンマグロブリン投与の初日から退院までの経過をまとめました。
初めての入院、初めての治療、初めての副作用…。
不安が尽きない日々でしたが、振り返ればひとつひとつに意味があり、学びがありました。
この記録が、同じように不安を抱えているご家族の参考になれば嬉しいです。
次回は、退院後の通院と血液検査についてまとめる予定です。