ガンマグロブリン治療の初日
娘が入院初日にガンマグロブリンの投与を受けることが決まりました。医師からは同意書にサインを求められ、副作用についての説明も受けました。副作用のリスクに対する不安はありましたが、脳内出血の危険性が高いため、この治療を選択せざるを得ませんでした。
ガンマグロブリン製剤の副作用
ガンマグロブリン製剤は血液製剤の一つで、献血から作られています。そのため、製剤に何らかの感染症の病原体が混入する可能性は否定できませんが、肝炎ウイルスやHIVなどの病原体については精密な検査が行われ、さらにウイルスを不活化する処理が施されています。そのため、製剤を介して感染が起こることは極めてまれと考えられています。
血液製剤はアレルギー反応が起こりやすく、具体的にはじんましんや発熱が見られることがあります。ひどい場合には、アナフィラキシー反応という体の循環が悪くなる症状が出ることもあります。これらのアレルギー反応はガンマグロブリン投与直後に起こることが多いため、投与開始時は特に慎重に観察されます。
また、ガンマグロブリン投与後には無菌性髄膜炎が起こることがあり、頭痛や吐き気などの症状が現れることがありますが、ほとんどの場合は自然に回復します。さらに、ガンマグロブリンを使用した場合、3~6ヶ月は生ワクチンによる予防接種(MRワクチンなど)を避ける必要があります。
ガンマグロブリン投与の経過
ガンマグロブリンの投与は、最初は副作用の反応を慎重に観察しながらゆっくりと行われました。副作用が見られなかったため、最終的には一気に投与され、3日間で完了しました。ITPは血小板が少ない状態ですが、娘の体調には大きな変化はなく、いつも通り元気いっぱいでした。
しかし、入院中の狭いベッドの上での生活は、元気な娘にとって非常に退屈でストレスが多いものでした。下の子がまだ小さかったため、付き添い入院はできず、娘が寝るまで添い寝をしてから帰宅していました。
投与後の経過と退院
ガンマグロブリン投与が終わり、入院3日後に血液検査が行われました。血小板数値は27,000で、期待したほどの反応はありませんでしたが、20,000以上であれば入院の必要はないとのことで退院が決まりました。
しかし、退院当日(入院5日目)の午前中に37.5度の発熱と嘔吐がありました。これはガンマグロブリンの副作用によるもので、一旦退院が取り消され、1日延びることになりました。翌日には熱も引き、体調も良好だったため、無事に退院することができました。退院後は1週間後に通院して血液検査を行うことになりました。
まとめ
娘のITP治療におけるガンマグロブリン投与の初日から退院までの経過をご紹介しました。治療の初期段階での不安や副作用についての説明、そして入院中の娘の様子などを記録しました。今後も引き続き、娘の治療経過についてブログで共有し、同じような状況にある方々の参考になればと思います。