娘が退院してから、しばらくは安心できる日々が続いていました。あざの数が大幅に減り、見た目にも改善が見られたことで、私たち家族もほっと一息ついていました。しかし、その安堵は長くは続きませんでした。退院後の最初の通院で予期せぬ結果が出てしまい、再び不安な日々が始まることとなりました。今回の記事では、その後の出来事や治療経過について詳しく振り返りたいと思います。
1回目の退院後の状況
退院時、娘のあざは大幅に減少し、新たなあざも見られない状態でした。退院1週間後の通院でも、担当医から「新しいあざはないですね」と言われ、血液検査の結果に期待していました。しかし、検査の結果、血小板数が退院時の27,000から8,000にまで低下していることが判明し、驚きと不安が募りました。
担当医からは、血小板数は低いものの、口内出血などの深刻な症状がないため経過観察を続けると診断されましたが、血小板数が10,000以下では脳内出血のリスクが高まります。そのため、次回の通院日までの間、娘の健康状態に対する不安が増し、幼稚園も極力休ませることにしました。
新たなあざと緊急入院:退院から5日後
退院5日後、次回の通院日を迎える2日前に、新しいあざが増えていることに気づきました。背中、足、手、そして口内にも血豆が現れ、この2日間は不安でいっぱいでした。すぐにかかりつけの病院に相談すると、「あざが増えている場合はすぐに来てください」と指示され、急いでタクシーで病院へ向かいました。
病院での血液検査の結果、血小板数が3,000にまで低下していることが分かり、緊急入院が決まりました。看護師さんから「今日来てくれて本当に良かった。入院準備が整うまで、動かずに安静にしてください」と言われ、プロの医療チームが側にいることで安心する一方、再び治療が必要になることへの不安も大きくなりました。
2回目の入院での治療方法
2回目の入院では、前回と同様にガンマグロブリンの投与が行われましたが、前回使用したメーカーの製剤に副作用が見られたため、今回は別メーカーのガンマグロブリンが選ばれました。薬の効果はほぼ同じですが、メーカーが違うことで副作用が出ない、または軽減される可能性があるとのことでした。
また、前回は3日間で投与を行いましたが、今回は5日間かけてゆっくりと投与する方針が取られました。ITP治療は個々の状況に応じて調整され、薬の効果や反応も人によって異なります。そのため、最適な治療法を見つけるため、慎重に進められることが重要との説明がありました。幸い、今回は副作用が現れず、治療を順調に進めることができました。
2回目治療後の検査結果
5日間のガンマグロブリン投与後、娘は再び採血検査を受けました。不安な気持ちで結果を待っていると、担当医が「血小板数が70,000にまで上昇しました。良い反応が見られています」と報告してくれました。この知らせに、ようやく安堵することができました。
今後の予定
退院日には、5日間の入院生活を頑張った娘にご褒美として、アイスクリームやジュース、フルーツなどをたくさん買って、娘を思いっきり甘やかしました。今後も1週間ごとの定期検診が続きますが、今回の治療で得られた良好な結果に感謝し、前向きな気持ちで次のステップに進んでいこうと思います。