「子どもの体にあざが増えているけど、大丈夫かな?」
そんな不安から病院を受診した結果、娘は「ITP(特発性血小板減少性紫斑病)」という血液の病気と診断されました。
血小板が減少するこの病気は、2万人に1人とも言われ、あまり知られていないため、ネット上にも情報が少なく戸惑うことばかりでした。
この記事では、元気だった娘に現れた異変の兆候から、診断・入院に至るまでの経緯をまとめています。
同じように「子どものあざ」や「血小板の異常」で検索されてきた方の不安が、少しでも和らぎますように。
コンテンツ
突然のITP診断──元気だった娘に起きたこと
うちの娘(当時5歳)は、外で遊ぶのが大好きな、元気いっぱいの子です。
これまで大きな病気をしたこともなく、「健康」が当たり前の存在でした。
そんな娘がある日、「ITP(特発性血小板減少性紫斑病)」と診断されたのです。
いつもと違う…中耳炎から始まった不安
最初のきっかけは、中耳炎でした。
熱はなかったものの、「耳が痛い」と言うので耳鼻科を受診。
抗生物質を処方され、安静にして過ごしていました。
連休中のある日、「なんだか、あざが多いな…」と気になりました。
でも、元気に遊び回っていたので「どこかにぶつけたのかな」と、そのときはあまり気にしていませんでした。
ところが、日に日にあざの数が増えていきます。
明らかに様子がおかしい…。
さすがに心配になり、小児科を受診しました。
すると、先生から思いがけない言葉が。
「すぐに大きい病院へ行ってください。血液の病気の可能性が高いです」
その瞬間、頭が真っ白になりました。
初めての大学病院。止まらない不安
紹介状を受け取り、タクシーですぐに大学病院へ向かいました。
道中、ずっと不安が押し寄せてきます。
「もし深刻な病気だったらどうしよう」
「家のことは?私の仕事は?これからの生活は…?」
考えたくなくても、次々に不安が浮かんできます。
採血と涙の時間
病院に到着し、娘は人生で初めての採血を受けることに。
でも、怖がって大暴れ。
私が抱きしめても落ち着かず、最終的に看護師さん3人がかりで押さえての採血になりました。
「お母さんは外でお待ちください」と言われ、待合室で待っていると、
中から娘の泣き叫ぶ声が…。
胸が張り裂けそうでしたが、「娘のため」と自分に言い聞かせるしかありませんでした。
採血を終えた娘の顔や首には、さらに点状出血が広がっていました。
見るたびに、不安がどんどん増していきます。
告げられた診断:ITP
診察室で、医師から告げられた言葉。
「血小板が6000しかありません。本日から入院してください」
「病名は、おそらく小児特発性血小板減少性紫斑病(ITP)です」
正直、そのときは「ITPって何?」という状態でした。
ITPとは?どんな症状があるの?
ITPとは、血液中の「血小板」が極端に減少してしまう病気です。血小板は、出血を止める重要な役割を果たします。
そのため、血小板が少ないと主に以下の症状が現れます:
- あざ(紫斑)ができやすくなる
- 鼻血や歯ぐきからの出血が増える
- 内出血や、まれに脳出血などの重篤な症状につながることがある
娘の体にも、広がるあざと点状出血がはっきり見えていました。
医師からは「重度だと頭蓋内出血を起こすこともあります」と説明を受け、私はただ、怖くて不安で、震えるような気持ちになりました。
ITPは情報が少ない
すぐにスマホで「ITP 子ども」などで検索しましたが、
体験談や詳しい情報はほとんど見つかりません。
どうやら、ITPは2万人に1人の発症とも言われる「珍しい病気」のようです。
治療法も子どもによって異なり、正解がないこともわかりました。
このブログを書こうと思った理由
この体験を、ただ怖かった思い出にせず、
誰かの役に立てたらと思い、記録としてブログを書くことにしました。
もし、「子どもの体にあざが増えている」「血小板が少ないと言われた」など、
不安な思いで検索してこのページにたどり着いた方がいらしたら、
少しでも安心材料や参考になればうれしいです。
まとめ
今回は、娘がITPと診断されるまでの経緯をまとめました。
次回は、入院生活や治療内容、退院後の経過について書いていく予定です。
少しでも、同じような状況のご家族の助けになれたらうれしいです。